東大受験ブロガー、しゃおじょんです。
この間僕がよく通っているファンタジスタさんが「スナックファンタジスタ」というものを開いた。ファンタジスタさんのセラピスト数人とメンエスを愛してやまないお客さんが集まって一緒にお酒を飲んで喋ったりゲームをしたりするのだ。
僕もメンエスを立ち上げたらこういうイベントは定期的に行っていきたいと思っている。(紙パンツはやばき選手権面白かった)
さて、8月の終わりの話をしよう。
僕は駒場キャンパスを歩いていた。
あの受験のとき以来の駒場キャンパスだ。僕は2年前東大に落ちている。
一つ違うのはあの頃歩いていた駒場キャンパスは明るく、そして今僕が歩いている駒場キャンパスは暗いということだ。
予約の時間は20時
僕は19時には駒場東大駅前についていた。久しぶりにこのキャンパスを歩いてみたくなったのだ。
キャンパスに入ってみるとあの受験の頃の記憶が呼び起こされた。
そういえば1日目の昼休み僕と同じように東大受験ブログを書いていた女の子をみかけたんだっけ。
僕は高校時代東大受験ブログを書いていた。
受験直前にその子が「赤い首輪をつけてる人がいたら私です」だなんてブログに書いていたから、僕は昼休み参考書の確認なんてせずその子がいないかキャンパス中を歩きそして本当にその子はいたのだ。だけど勇気が持てなくて声をかけられなかったんだった。
突然僕にモーレツな便意がやってきたので、僕は東大を出ることにした。
僕は東大でうんこをする資格はない。
西口のマックに行き、そこで排便をすませると、やけに冷房の聞いたマクドナルドでアイスコーヒーを飲みながら、そこらの学生を眺めていた。
おそらく彼らは東大生だ。僕がなることのできなかった東大生だ。
僕が三年間死ぬ気で勉強してもなれなかった東大生だ。
僕は久しぶりに学歴コンプレックスを発動させたわけだが、僕はここで一つ思い出した。それは、「俺は今からメンズエステにいく」ということだった。
しかも2時間のラグジュアリーコース。どうだ東大生、君らはメンエスのメの字も知らないだろう、俺は違う。俺は東大には入れなかったけど、メンズエステを知ってるんだよおおお!クソがああああ!
という意味わからない思考回路で僕はなんとか学歴コンプを抑えることに成功した。
アイスコーヒーを半分以上残し僕は走った。最高の癒しを求めに走った。
東大口に戻り、東大がない方の出口に向かった。さらば、東大。
指定されている自動販売機の前から電話をかけ、僕は部屋に向かった。
僕は東大から逃げるかのように猛ダッシュしていたので、多量の汗をかいていた。
Aさんは僕に冷たいお茶と顔拭きを用意してくれた。
「なんでそんなに汗かいてるの?」
「僕昔東大に落ちててそれでその嫌な思い出がフラッシュバックしちゃったんですよ〜」
「笑笑 東大落ちたんだ?」
「そうなんですよ、僕を落とすなんて東大は勿体無いことしましたよ。東大生のお客さん来たことありますか?」
「いや、まだないかなぁ。そもそも学生来ないよ笑周りにメンエス行ってるお友達とかいる?」
「いや、あんまいないですかね。僕もまだ行き始めたばっかりで今布教活動してる最中です笑」
「結構高いからなかなか来れないんじゃない?篠塚君の財源はなに?笑」
「まあ色々です。文章書いたり、動画作ったりとかですかね」
「後でじっくり聞くね、とりあえずシャワー浴びちゃお」
僕はパンイチになると彼女はその上からバスタオルを巻いて来た。
「パンツ脱がせていい?」
彼女はバスタオルの中に手を入れて、僕のどでかちんパンツを優しく脱がせた。
「このパンツ不思議だね」
「これどでかちんパンツって言ってちんこでかく見せるやつなんですけど、そんなに大きく見えないんですよね」
パンツを脱がされるその一瞬で僕は勃起しそうになった。
シャワーを浴び紙パンツを履いて、部屋に戻ると、「ソファーいこ」、と彼女が言った。
「ソファーですか?」
「そう、ソファー」
僕は今まで最大で100分のコースしか味わったことがない。
いつもはすぐうつ伏せになるがこの日はまずソファーに行った。
そしてソファーで座ってまず手のマッサージをされた。
「乗っていい?」と彼女は僕に聞いて来て僕の上にきた。
おっパブかよ
でも、僕は当然なんもできない
おっパブでは僕は無心でおっぱいを揉み下すが、メンエスではなにもできない。おっぱいは触れることのできない神聖なるものなのだ。
おっパブに行くと感覚がおかしくなってしまうが、おっぱいはそもそもそんなに簡単に触れていいものではないのだ。
次にマットにいきうつ伏せになるかと思いきやあぐらになるよう言われた。
あぐらは嫌いだ。情けないお腹があらわになるからだ。
「どこか触ってほしくないとことかある?」
「お腹ぽよんぽよんなので触らないでほしいです」
「気にすることないよ笑」と彼女は行って僕の背後からマッサージを施した。
「普段うつ伏せから始まるのでいつもと違ってなんかドキドキします」
「新鮮でいいね!笑」
そしてうつ伏せになり、いつも通りの背術が始まった。
「この部屋、広いですね、さすが東大だ」
相変わらず僕は学歴コンプを発動させた。
「篠塚君はどこの大学なの?」
「高田馬場にある大学です」
「素直に早稲田っていいなよ〜笑」
あれ、もう勃起している。
普段なら四つん這いでフル勃起する僕だが、彼女はすでに鼠径部に侵略して来ていたのだ。さすが、東大だ。予想を裏切ってくる。そしてめちゃくちゃにエロい。今までのセラピストで一番の鼠蹊部テクニシャンだ。
「やばいっす、序盤からこんなに勃起しちゃうとちんこが悲鳴あげます」
「え、じゃあ鼠蹊部やめる?」
「いや、続けてください」
「わかった笑」
このままだと無理だ。このまま120分このマッサージを受けていたら僕は気絶してしまう。それでも彼女の手が止まることはない。僕は一流の勃起ストとして、ただひたすらに耐え忍ぶことにした。
僕が携帯をいじっていると
「余裕そうじゃん〜」と彼女が言うので
「いや全然余裕じゃないっす」
四つん這いになり、僕はいよいよ携帯をいじれなくなり、彼女に身を任せることにした。
もう一人の僕ははち切れそうなほど勃起していた。
仰向けになり、僕の顔の上に彼女の下着が見えた時、僕はもうどうにかなりそうだった。東大受験と同じレベルで苦しかった。でもこの苦しさはあの受験の苦しさとは違う、気持ちのいい苦しさだった。
なんだかもう射精してしまいそうだった。触られてるわけではないのに出てしまいそうだ。
最後はまったりと腕のマッサージをしてもらい、ハグをして終わった。
2時間のマッサージが終わった。
確かあの最後の受験科目の英語も120分だったな。
僕はシャワーを浴び、オイルを落とし、さっぱりした状態で部屋に戻った。
「また来ます」そう言って部屋を僕は出た。
2年半前東大に落ちた僕は、今度は駒場東大前であのセラピストに恋に落ちた。
だけどそれは決して届かないのだ。
東大に届かなかったように、僕はあの人には届かないのだ。
夏が、終わった。
ピース。