早稲田王の称号を得ようとした、しかし挫折した

挫折系ブロガー、しゃおじょんです。

前日、射精を我慢していたので朝起きると僕のペニスはそれはそれはしっかりとむっくりしていらっしゃって、僕もむくりと目を覚ました。シャワーを浴びて、髭を剃って、シェアハウスの同居人を朝早くに起こしてメイクをしてもらう。僕のシェアハウスではメンズメイクが上手な女の子がいるのだ。僕は顎と鼻をスッキリしてもらった。

今日は晴れ舞台。闘いの日。

ご飯を食べる時間はない。外に出ると快晴だ。革命日和。

マネージャーのふわけんと一緒に西大島駅まで歩き、僕たちは早稲田祭2日目に向かった。

僕の友人のオカダ君がやっている紺碧の空(エア)バンドを正門まで見に行き、そのあと急いで学生会館に行き、早稲田王の最終リハに向かった。リハーサルの前に僕は一週間ぶりにお米を食べて、そしてバナナを買っておいた。

リハーサルの途中で僕は一旦抜け出し、青木真也さんと会った。

わざわざ応援に駆けつけてくれたのだ。

「どう、調子は?」

「いや、怖いっす。でも戦います、バカサバイバー」

青木さんと恋愛と性愛の話をした後で僕は青木さんにハグをしてもらった。力強いハグだ。

そしてあの時と同じようにいつもの言葉を言ってくれた。

おれたちはファミリーだ

オレたちはファミリーだ。

リハーサルを終えると僕は本キャンに戻って二人のマネージャーと一緒に文化祭を回った。

僕は金色のタイツにみんなからの応援メッセージを書いてもらっていた。もちろんこれは早稲田王が個人戦じゃないからだ。団体戦だから。ファミリーと一緒に戦いたいからだった。

早稲田祭を歩いているとたくさんの人が「AV男優の方ですよね?」「ツイッター見てます」「篠塚さんですよね?」と声をかけて来た。いつのまにか有名になったもんだな。

金色のタイツはたくさんの注目を集めて僕は多くのメッセージをいろんな人から書いてもらった。

自分からも女の子限定で話しかけに行き、黄色い応援メッセージを書いてもらう事で勃起力を高めていく。ウリ専をやっている二人目のマネージャーから勃起薬をもらい、メンエスのセラピストのゆきみちゃんから凄十をもらい、飲む。さすがにこれは人生にフル勃起しすぎだ。でもちんこは立たない。恐怖感。

今から大勢の前で戦わなくてはいけない、怖い。怖かった。

伊藤賀一先生の講演会にいき、「怖くても動こう」と突き出した僕のお尻に書いてもらった。

男祭りを見ている時に、携帯がないことに気がついて、僕は動揺した。運営スタッフのインフォメーションに行っても僕の携帯はない。死ぬほど焦った。高まっていたマインドが一気に崩れ落ちた。やばい。俺はいつもなんでこんな大事なときにやらかしちゃうんだ。

人だかりの中でリュックから荷物を全部取り出し、喚き散らかす、金色のタイツ野郎。危険だ。いや、危険すぎたかもしれない。完全にやばい人。

人に話しかけられても対応できないほど、僕は苛立ち焦っていた。

もしや、と思って三号館の伊藤先生の講演会の教室に戻り、「携帯ありませんかね?」と聞くと

「ありますよー。いつ取りに来るのかと思ってましたよ」と彼は彼独特の冷静で人を落ち着かせる声で返した。

 

来た、見た、勝った!

僕は早稲田祭のカエサルとなった。

もう負ける気がしねえ、ハンニバルだろうが、スキピオだろうが、ゲテモノだろうが、なんだってかかって来やがれ。

それから、僕は大隈講堂前に行って、僕のファミリー達と会って、彼らにもメッセージをもらった。そして僕は気持ちを高めるために音楽を聴いて、頭を揺らしながら、身体をくねくね動かせながら、そこらじゅうを歩き回った。

ウルフルズのバカサバイバー、サンボマスターのできっこないをやらなくちゃ、島谷ひとみの太陽神、ミスチルの終わりなき旅、スキマスイッチの全力少年、エレカシのeasy go、ロードオブメジャーのPLAY THE GAME、ブルーハーツの人にやさしく、そしてフラワーカンパニーズの深夜高速。

どんどん気持ちが高ぶって来る。今まで積み上げたものすべてをぶつける覚悟ができた。白いイヤホンの中から頑張れと聞こえてくる。

パフォーマンスサークルが舞台にいる間、僕は彼女に電話をかけた。Sから「頑張っておいでな」と言われ、46秒の電話を切ると薄暗い中、いよいよ始まった。

僕は3人目だった。二人目のマネージャーであるいがけんのたくましい背中に乗り、そして後ろからはふわけんがカメラを持ってついてくる。

登場曲は「できっこないをやらなくちゃ」

去年の9月に「できっこないをやらなくちゃ」と言ってこのブログを書き始めて、僕はこのサンボスターの曲で大隈銅像前ステージに上がって行く。なんだか不思議だった。

どんなに打ちのめされたって悲しみに心を任せちゃダメだよ

君は今逃げたいって言うけどそれが本音なのかい

大歓声が聴こえて来るはずなのに何も聴こえない。中文の奴らが俺の名前を大声で呼んでるのだろうが、俺の耳には何も届かない。

いがけんの背中から降り、マイクの前に立つ。履いていたオムツを脱ぐ。「学生注目!」と言うタイミングで興奮でオムツを投げた。

学注は途中で噛むし、自分でも何をいってるのかわかんなくなってしまった。あとからいろんな人に言われたのだけど、全然俺の声は聞こえなかったらしい。緊張で声が出てなかったのか。マイクの使い方が下手だったのかはわからないけど。とりあえず全然聞こえなかったらしい。ごめんね。

俺の後に出て来た湯谷のマイクパフォーマンスが終わった後で、すぐに一つ目のコンテンツが始まった。手汗が止まらない。いや、おそらく手汗だけではなく、いろんなところから汗が噴き出している。尋常じゃないくらい緊張している。勃起なんてできるわけなかった。人生にフル勃起できても、ちんこは立たない。

 

Vが流れている間に白タイツを渡される。落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせ、なんとか白タイツをきて、そして始まった。

氷がある。舐める。フェラチオをする。全力で氷をイカそうとする。

20秒たつとアイスピックが渡され氷の中から鍵を取り出す。順調だ。いける。

足の鎖に鍵を入れる。全然はまらない?は?ハマれよ!おい、ハマれよ!ハメたい!ハマんない!くそ、なんでだよ、クソが。焦っているうちにおーのさんと南条が鍵を突破したとの音声が耳に入って来る。焦れば焦るほど鍵がはまらない。

なんとか鍵をさしたころには先の二人は終了していた。有刺鉄線をくぐり抜け、大量のミルワームから飴を探すも見つからない。終わった。負けた。湯谷はすぐに飴を見つけた。

負けた。

一回戦で負けた。

一言だけ喋って、舞台の下手から降りる。マネージャーが待っていて、泣きそうな顔でお疲れ、と言って来た。携帯を見るとSからも「お疲れ」とラインが来ていた。負けた。負けた。負けた。

ステージの横から、残りの戦いを見届ける。おーのさんが勝って、最高の演説をした。半端なくよかった。演説の内容に泣いてるのか、悔しくて泣いてるのかよくわからなかったけど、僕は少し泣いた。

便利舎の人たちと写真を撮って、候補者とも写真を撮って、応援にかけつけてくれてた母さんとも写真を撮った。

僕は中文の奴らと、老北京でいつも食べてるよだれ鶏、回鍋肉、そして一週間我慢していた白米を食べた。来年は勝てよ、萎えてないよな?と友人が言った。

「うん、来年はかつよ。またコツコツだ。コツコツ、シコシコだ。今日は飲むぞ」

腹一杯食べるとローソンでお酒を買って戸山公園に酒を行った。

たくさんのサークルも反省会なのか打ち上げなのかわからないけど来ていた。その中を突っ切って僕たちは大学2年の春に授業をサボって酒を飲んでいたいつもの場所に言って飲んだ。濃いめのハイボールを飲んだ。雨が降って来たので屋根がある場所に移動して飲んだ。久しぶりにタバコも吸った。クソまずかったけど、なんだか吸いたくなった。ピースだったかな。友達の家に行き、酒を飲みながら豚キムチを作って食べた。母さんの豚キムチも美味しいけど、友達みんなで酒を飲みながら食べる豚キムチも当然美味しい。いつものことだけど、食い切れない量を作った。いや、正確には後輩が作ってくれた。

たわいもない話をしながら僕たちはお酒を飲んで、時間はゆっくりと進んでいった。二階の布団で四人で喋りながら、ずっとくだらないことを喋り、そして寝た。朝起きて、僕はシャワーを借りて、彼らを置いて、高田馬場の打ち合わせに行くために井荻駅まで歩いた。バカサバイバーを聴きながら歩いた。またコツコツ頑張って行くしかないのだ。また立ち上がって戦って行くしかないのだ。

早稲田祭が終わって10日が経って、もうお祭りモードは終わって普段の日常を送っている。文章を書いて、本を読んで、舞台をみて、動画を撮って、取材をして、取材を受けて、そして明日はついに初めてのAVの撮影だ。女装をして男優さんにケツを掘られる。めちゃくちゃ怖い。お尻は割と開発できたけど、そんなのは当然の話だ。17日にも川崎のホテルでゲイビデオがあるし、27日にも今度はAV女優との撮影がある。正直怖くてたまらない。俺だって怖いんだよ。昼はいいけど、夜はもうどうしようもない恐怖感が襲ってくる。だけど、俺は負けないよ。ファミリーがいるから。こんなクズ人間を好きでいてくれるファミリーがいるから。

早稲田王、たくさんの応援ありがとうございました。

ファミリーへ

負けちゃってごめんな。来年はもっと強くなって勝つよ。もっと強い男になるよ。これからも一緒に強くなっていこう。まだまだ俺はイっちゃうよ。

母さんへ

「一回戦で負けてよかった。康介があんな汚いもの食べなくてよかった」とか言ってたけど、俺は来年絶対ゲテモノを食い散らかすからまた応援に来てください。

ピース。